APtrikes125は、色を塗ったり、エンジンや内装などをカスタムしたりする楽しみや、故障してもセルフで直すなど、趣味性の高い乗り物だと思いますが、
そういう車両の魅力という点ではなく、単純に移動の手段として考えた時に、APtrikes125と比較対象になるのは、購入価格などの面でも、中古の軽自動車になるのではないかと思います。
APtrikes125の購入費用と同じくらいの価格の中古軽自動車と、維持費や税金、保険料などの金額的な部分、普段の移動手段としての部分など比較してみました。
購入費用
中古の軽自動車は、色々な種類や条件があり、50万円くらいから乗り出し価格の車両も多くあり、一例として、ズキ ワゴンR 2011年式、走行距離 7万km 乗り出し価格 50万円で比較してみたいと思います。
APtrikes125の購入費用は、このような感じで、車両販売価格 に別途、納車整備費用・登録等諸経費、自賠責保険などがかかり、任意保険は、条件などが違うと金額も全然違うのですが、私の場合はインターネット割引もあり、3万円ちょっとでした。
また快適に乗る為には、タイヤ交換やエンジンオイル、ギア、デフオイルも最初に交換すると良いかと思います。
これ以外にも、オプションのリアキャリア、後部座席のシートベルトなども付けたりすると、購入費用としては、総額約60万円ほどになるかと思います。
任意保険などを追加すると、APtrikes125の購入費用と同程度、もしくはAPtrikes125より安く乗り始める車両を見つける事もできると思いますので、
単純に購入費用という面だけで見れば、APtrikes125より安く乗り始める事も十分できると思います。
維持費
APtrikes125と中古の軽自動車の維持費の違い、一番は駐車場の費用です。
APtrikes125は、車庫証明不要でアパートなどの駐輪場へ駐車も可能ですので、住んでいるところによっては、駐車場代が０円で維持する事も可能です
軽自動車の場合は、駐車スペースを確保して、車庫証明（保管場所届出）が購入時に必要になる為、住んでいるところに駐車スペースが確保出来ない場合は、
駐車場料金が毎月かかります。
私の住んでいるところだと、駐車場料金の相場は、一月、1.5万円ほど。
バイクの駐車場を月極で借りる場合でも相場は5千円〜8千円。
APtrikes125がアパートなどの駐輪場に停められる場合は、駐車場代は年間0円。中古の軽自動車で駐車場を借りた場合は、月1.5万円で年間18万円。
この差額は、相当大きいと感じますし、使用頻度によっては毎回レンタカーやタクシーを活用する事も選択肢になってしまう金額だと思います。
ガソリン代は、燃費はAPtrikes125が1リットルで20km〜25km程度ですので、今回サンプルにしたワゴンRも、駆動方式にやグレードによって違いますが、同程度の燃費です。
しかし、軽自動車の場合は、長距離の移動にも使えてしまえる為、年間通すと、燃費は同じくらいであっても、ガソリン代はかかりそうです。
税金
税金も維持費の内だとは思いますが、こちらも結構金額が違います。
APtrikes125の税金は、軽自動車税 年間3,600円のみで、自動車重量税は初回登録時に諸経費にある4,900円がかかりますが、2年目以降は課税がなく、年間3,600円と非常にリーズナブルです。
軽自動車の税金は、軽自動車税 年間10,800円(平成27年4月1日以降車検を受けた車）でAPtrikes125の3倍です。
また13年を経過した軽自動車には年間12,900円に費用があがります。
自動車重量税は車検の際に支払う事になりますが、あとの車検の項目で計算しております。
年間、7,200円の違いですが、軽自動車が13年を超えた場合は、年間9300円の違いになってきてしまいます。
エコカー減税や営業車登録で税額などは違います。
車検
APtrikes125には車検がありません。その分、自分で整備などを、気をつけていけなくてはいけませんが、基本的には車検費用は0円です。
軽自動車の車検費用は、2年ごとにかかり、平均の金額は5〜8万円が相場と言われてます。
自賠責保険2年分、重量税最大で8,800円、印紙代など、絶対にかかってしまう法定費用だけでも、色々と条件もありますが、最高で30,330円になります。
他に、バッテリー交換は10,000円〜、エンジンオイル交換は4,000円〜、ブレーキパッド交換は15,000円〜が必要になったりして、総額が5〜8万円という感じです。
駐車場の料金ほどではありませんが、2年ごとに5～8万円かかってしまう点も結構大きな違いだと思います。
費用の比較例 / 2年維持した場合
購入費用は、APtrikes125と中古の軽自動車で同程度として、2年維持した場合、色々と条件によって金額が変わりますが、ガソリン代を同程度として、最大に差が出た場合で維持費の違いは、2年で約46万円の違いになります。
駐車場を自宅に確保出来た場合の違いは、約 10万円ほど、細かい違いはありますが、APtrikes125と中古の軽自動車の維持した費用の差は、ほぼ駐車場代と車検費用の違いという形で、この2つが特に費用的には大きいと思います。
運転のしやすさ/ 使う場面
運転の難易度でいうと、APtrikes125より軽自動車の方が難易度が低いのかと思います。
APtrikes125はギアの操作もありますし、振動でハンドルを取られたり、坂道でスピードが出ないなど、運転時に気を使う事が多いですが、軽自動車であれば、そのあたりは気にせずに乗れます。
ただ車庫入れや縦列駐車など、小回りが効く場面では、APtrikes125が便利な場面もあるとは思います。
また使用する場面では、APtrikes125の方が、保育園の送迎などフットワーク良く使える場面もありますし、駐車場が家から離れていた場合などは、一度家に荷物を置いて、駐車場へ移動する手間などを考えると、自宅の駐輪場へ停めれるAPtrikes125は、自転車感覚でフラッとフットワーク良く移動が出来るので便利に感じる場面もあります。
APtrikes125は性能的にも、長距離移動が難しいので、家族の旅行などでは、軽自動車の方が便利ですし、乗員もAPtrikes125は3名。軽自動車は4名という違いも
使用する方の環境によっては、比較する際の材料になる部分だと思います。
最後に / コストパフォーマンスと趣味性
今回、APtrikes125と軽自動車を比較してみて、改めて、車庫証明不要、車検不要のメリットを感じました。
家族3人で移動可能な乗り物を低コストで維持出来る点だけでも、とてもメリットを感じております。
それだけでなく、車体をカスタムしたり、他のバイクなどのパーツを流用して取り付けたり、色々とカスタムする構想をしている時間も含め、とても趣味性が高く、
コスト以上に楽しんでおります。
製品の故障の多さや未熟な部分、デメリットもありますし、『中古の軽の方がマシ』というな動画のコメントなどを頂いた事もありますので、購入費用が同等であれば、中古の軽自動車の方が便利と感じる方も多いとは思います。
逆に100人中、95人にはオススメ出来ない車両だとしても、APtrikes125は、5人くらいの人には、デメリット以上に魅力を感じてしまうような車両だと思ってます
