APtrikes125は新車を買ったのに、旧車の様な修繕やメンテナンスが必要な車両だと感じております。
私の車両にも不具合は出てますが、幸いにして走行系には不具合なく元気に走行出来ておりますが、Web上では不具合や故障などのトラブルを共有して下さっている方が多く、購入を検討されている方、納車待ちの方、もう乗ってらっしゃる方でも、故障やトラブル、事故などの情報を知っていることで未然に防げたり、対処出来たりすることもあると思い、そういった情報をまとめてみました。
APtrikes125 Webで見かけたトラブル・故障・事故一覧
●ゴム系パーツの破損、劣化
1,バッテリーバンドのゴム破損
APtrikes125の故障系で1番多いのはゴム系パーツの劣化かと思います。
これは、1番多いというか、納車時にすでにゴム系パーツがひび割れていたりするレベルで
APtrikes125オーナーなら、漏れなく体験してしまう故障かと思います。
まずはバッテリーを止めるゴムバンドが購入して3ヶ月くらいでヒビが入って千切れます。
これはそのままにしておりますが、結束バンドなどで止めれば大丈夫かと思います。
2,ワイパーの根元のゴム破損
色々なゴム系部分が劣化するのですが、目立つのはワイパー根元分です。
これも3ヶ月くらいでヒビが入ってボロボロです。ホームセンターで水栓コーナーにあったゴム加工してかぶせてます。
3,フロントガラスのコーティングゴムの劣化
フロントガラスの境目のゴムコーティングの部分が劣化して隙間が出来て、雨が漏れる様になりました。
こちらは雑にコーティングをして防いでます。
専用カバーを買うまで、屋外駐車で日光を浴びていた為、劣化が早まった気がします。専用カバーを使う様になってから、
日光による各部の劣化が弱まった様に感じてます。
4,ガソリンキャップのゴム破損
まだギリギリ使える状態ですが、ガソリンキャップ内のゴムもヒビが入ってきております。この画像は、購入1年3ヶ月の私のガソリンタンクキャップなのですが、割と頑張っている方ですが、ヒビが入ってしまってます。
●ガソリン系
5,坂道でのガス欠状態
こちらは構造上の問題で、発売元のアライブプラスさんのQ&Aにも記載がありますが、長距離の登り坂を走行していると、角度的にキャブレターにガソリンが行かなくなり、ガス欠状態になるという点です。
こちらに関しては、負圧式の燃料ポンプを付けることで解消出来る様ですが、私の場合は、立体交差くらいではガス欠状態にはならずノーマルでも問題ない為、燃料ポンプはつけておりません。またガソリンが半分以下になると、こういう減少が起こるらしいので、100kmくらいでスグにガソリンを入れるようにはしております。
6,ガソリンタンク下コックのガソリン漏れ
ガソリンタンク下に燃料コックがあるのですが、こちらからガソリンが漏れる事もあるそうです。中華系のエンジンではわりと良くあるトラブルみたいです。燃料コック交換になります。
7,『4』のガソリンキャップのガソリン漏れ
『4』のガソリンキャップのゴム劣化に伴い、ガソリンが漏れたり、吹きこぼれることがあるそうです。こちらも交換対応か、ゴムを加工して交換などが必要になります
8,ガソリンメーターの不具合
私のAPtrikes125は初期型でガソリンメーターがデジタルではないのですが、ガソリン計が動かなくなりました。
デジタルでもメーター残量表示が元々正確な表示でなく、残量があるのにガス欠になったりすることもあるそうです。
対策としては、後部座席下のガソリンタンク上についているセンサーを外して、センサーの間口を少しひねって大きくすると、動きがスムーズになることもあるみたいですが、私の場合は効果がなく、センサー自体が壊れてしまっているような気がします。もともと精度が低いガソリンメーターを信用せず、走行距離で100km走ったらガソリンを入れる様にして対応しております。
●エンジン、電装系
9,エンジンが掛らない
エンジンが掛らない場合の理由は、色々な原因が考えられるのですが
エンジンが動かない場合、セルは回るか、ガソリンはキャブレターに来ているか、プラグは火が飛んでいるか?
いろいろな原因が考えられる為、対処は難しい場合が多いかと思います。
一応、ハンドル右のキルスイッチが何かの拍子にオンされている場合もあるのでまずはキルスイッチをチェックしてみて下さい
あとセルを回しすぎるとセル自体が熱を持って焼けてしまうこともあるそうですので、ご注意下さい。
10,出先で動かない
出先で動かなくなるのは、工具もなく、対応が難しいので、一応、レッカーサービスをしてもらえる任意保険に加入してますので、出先で動かなくなった時のことは、常にいつもイメージして、APtrikes125に乗る様にはしております。
11,電源が入らない
キーを入れても電源が入らない場合は、電装系、バッテリー系が怪しいのですが、素人には難しいので、まずは断線してないか、
プラグやカプラーが外れてないか?確認する、バッテリーの状態を確認するくらいしか手がありま
12,ヒューズが飛ぶ
『11』の電源が入らないトラブルと重なる部分もありますが、ヒューズが飛んでしまうことも良くあるそうです。
ガラス管のヒューズは昔からの古い技術なので、走行中に『バチ』っと停電みたくなった場合はヒューズが飛んだ可能性が高いかと思います。平型のヒューズに変更するのが良いかと思いますが、私は一応、ホームセンターで300円程度ですので、15アンペアの30mmの予備のヒューズを入手して車体に忍ばせております。
●整備、ネジ系
14,外装ネジが飛んでいく
主に外装のネジが気がつくとなくなっていることがあります。
それだけ、車体が振動しているということなんだと思いますが、エンジンまわりのパネルを留めているネジは良く飛んでいってしまいます。
15,ネジが外しつらい、ネジ山なめる
ネジの精度が悪いのか、ネジが外しつらい部分があります。またネジをなめてしまうこともあるので、割と慎重に気をつけております。
ワイパーの根元のネジというか、ボルトが折れた為、ワイパー部分を交換してことがあります。
●事故系
16,転倒(下り坂コーナー)
四輪に比べ、転倒する可能性は常にある三輪車両ですが、APtrikes125は車体が軽く低重心の為、イメージほどは転倒しにくい車両だと思いますが、下り坂を走行すると、
前輪の1本のタイヤに荷重がかかる
下り坂で予想以上にスピードが出る
そして荷重がかかったハンドルが普段よりシビアになる
下り坂のコーナーでバランスを崩して転倒してしまう事があるようです。
スピードが出て、前輪に荷重がかかった状態でのブレーキ操作をすると、更にバランスを崩しやすくなりますので、下り坂では事前に十分にスピードを落とす、コーナーに際しては更にしっかりコーナー手前でスピードを落として走行する様に心がけてます。
車体を傾けてカーブを曲がるバイクと違い、ハンドル操作でカーブを曲がるAPtrikes125では、前輪に荷重がかかった状態でのハンドル操作はシビアになります。
実際、下り坂のコーナーで少しバランスを崩しそうになった事はありますし、下り坂のコーナーではいつも以上に注意して運転しております。
17,坂道下がって接触事故
こちらは、APtrikes125に限ったことではないのですが、坂道発進の際に上手く行かずに下がってしまい後続車に接触してしまう事例もあるかと思います。
慌てると更に操作をミスしてしまうので、自信のない方は坂道発進は練習した方が良いかと思います。
普通の坂道だけでなく、地下駐車場から出る場合、陸橋の登りで信号がある時など、通常の走行でも微妙な坂道発進をするシーンも意外と多く、慣れてしまえば、どうってことないのですが、最初は注意が必要な部分かと思います。
最後に。
APtrikes125について、トラブル・故障・事故をまとめてみましたが、購入した新車がこのクオリティでは納得出来ないと思う方もいらっしゃるのではないかと思います。
全てのトラブルが必ず起こるということではありませんが、確率的にも比較的、長距離を走行する方に発生していると思います。
中華系のバイクやエンジンは、走行1万キロくらいで故障するという噂も聞きます。
私の場合、購入1年は保育園の送迎もあり走行距離は3000km程度、その後は送迎がなくなり、このペースで行くと次の1年は1000kmちょっとくらいになりそうです。低走行な分、走行に関するトラブルは1年2ヶ月で発生してないのかなと感じております。
またオイルメンテナンスも重要に感じてます。購入直後は各種オイルを早めに交換して、特にエンジンオイルは1000kmくらいで交換していった方が長く乗っていく為には必要なのではないかと感じております。
手もかかり、未熟な部分も多いAPtrikes125は、万人受けする車両ではないと思いますが、こういったトラブルなども前向きに許容出来るのであれば、未熟な部分を改造したりする楽しみもあり、楽しい車両だと感じてます。デメリットも多いですが、個人的にはデメリットを上回るメリットを感じておりますし、本当に個人的には楽しめて購入して良かったと感じております。
APtrikes125の購入を検討されている方には、ネガティブな情報になるかと思いますが、そういった部分も認識した上で、この動画を検討材料にして頂ければ幸いです。